切手に想いを添えて
だって、私がその初恋の人だったら、その気持ちを聞いてどうしろっていうんだ!ってなるし…


まぁ全く好意を持っていなかったら、俺思われてたんだな~くらいだろうけど…


万が一両思いだったら、悲劇だ…






好きな人は断れないお見合いをし、離れて行ってしまう…






この手紙がその人に渡らなくて良かったよ…






でも…お祖母ちゃんの立場だったら…






私はこの芽生えてしまった気持ちをどうしたらいいんだろう…

他に好きな人がいるのに全く知らない人と結婚しなければならない…

この気持ちを抱えたまま?











同じ女性として凄くもやもやする…











今の世の中、お見合いがないわけではないが、ほぼ自由恋愛。

時代が違いすぎて、はっきり言ってよく分からない!

でも、やっぱり私もお祖母ちゃんと同じ事を考えたかもしれない…





この気持ちを消してしまうために…

この胸に微塵たりとも残さないために…

手紙に気持ちを移しただろう…

その反面、この気持ちが存在していたことを知っていてほしいとも思う。

この気持ちを封じた手紙を持っていてほしい…

矛盾してるけど…





あぁ~何の因果で、この手紙が孫の私の所にきたんだか…





手紙が私に伝えたのはただただ複雑な気持ちだけだけど…




「何十年経っても、手紙って、想いを伝え続けるもんなんだな~」



手紙がどんなに色褪せても、想いは時を越えて伝え続ける。




「この手紙…私が持っていていいのかな?」





その当時、初恋の人に読まれなくて良かったとは思ったけど…

時がたった今は、これを持っていてほしいと思う…

余計なお世話なのは分かってるんだけど…





会長さんならこの初恋の人のこと何か知らないかな?

使う機会なんてないと思っていた名刺をバッグから引っぱり出し、私はスマフォに手をかけた。






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