君へ
その時携帯がなった。
「今は、むり!」
私は、誰からかかってきてるかも見ずに無我夢中で走った。
途中で足を止めた。
.....
私が止めた理由.....
それは.....


「少し時間押しちゃったな。急がないと.....」
私の左ポケットには8枚の紙。
最後の願いです。誠くんがわたしをおもいだしますように.....

そう、誠くんがくれた.....あのかみ。
少しでも思い出してくれるかな。
ガラガラ....
「えみっち!遅いよ!」
「え?」
「電話してもかかんなあいしぃ!めぇつぅもいたよぉほ?」
そこには懐かしいみっちゃんの姿。
でも、様子がおかしい。
うまく、ろれつがまわってない。
電話みっちゃんだったんだ!
「メール見た?」
「メール?」
携帯を開いた。

“えみっち!誠が!はやくびょういんきてぇえんえ。”

急いで送ったのか、字が乱れてる。
「誠?誠くん。何かあったの?」
「.....。」
そこには誠くんの母と父がいた。
「あなたがえみさん?」
「は、はい。」
「誠、あなたのこと大好きだったのよ。うふふ.....」
「え?//」
いっきに照れる。
「これ.....誠が、俺が死んだら見せてくれって言ったのよ。」
「え?」

いま、
 《俺が死んだら見せてくれって言ったのよ》

は?
誠くんが死んだ?
何をいってるの?
さっきまで、さっきまであんなに、あんなに

そして、手の上には誠くんの母からもらった手紙。
私おもいっきりベットに駆け寄る
「誠くん?昼寝はよくないよ~起きてぇ~」
.....
真っ白な顔をして冷めきった誠くんの顔があった。
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