奥様は整形美人!?
「佐々木さんならさっき下で会ったわよ。」

いきなり俺の後ろから声が聞こえて、驚いて身体が3cmほど飛び上がった。


全然気配を感じなかった…。



振り返り、かなり意識して下を見下ろすと、吊り目の小さな女性がいた。

「中尾さんの奥様。こんにちは。」

その女性を見るなり、おしゃべりなおばさんの口調が変わった。

若い奥さんに、こんなに丁寧になるなんて

…上司の奥さんかな?


「佐々木さんが帰ってらっしゃるんやから、ご主人も帰ってきはるんやない?」

中尾さんの奥さんとやらが、そう言うと、おばさんは慌てて相槌をうち扉を閉めた。


やっと開放された。


美姫を見ると、彼女も苦笑いしていたので気持ちは同じだろう。


「ありがとうございます。佐々木さんの家に伺います。」

美姫はペコリとお辞儀した。


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