隣の彼は、無愛想。

帰国子女




ピピピピ…、ピピピピ…、ピピピ…
カチッ


朝。

少し速めにセットした目覚まし時計を止めて、ベッドから降りる。

朝は得意な方だ。


まず、昨日のうちにリビングに置いておいた制服を着る。
制服は、可愛いと思う。
紺色のブレザーに、可愛いキャラメル色のセーター。胸元には、赤色で薄いチェックのリボン。リボンと同じ柄のスカートに、紺色の靴下。

私も女のコだから、可愛い物は好き…。
まあ、そこに似合わず大雑把な性格なんだけどね。


朝ごはんは、
何も食料買ってなかったから、なし。
お腹すくかな??
さすがに今日、スーパー行こ…


洗顔をして、歯を磨く。

胸下の髪は普通にストレートにした。
前髪はくるんと巻いて。

そして、「今時の高校生はお化粧くらいしてるんじゃない?浮かないように教えてあげるっ」と外国の友達に教えてもらった薄めのメイクをして…


「行ってきまーす!!」

家を出た。

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