明日も歌う あなたのために


「……ミナ?」


飯田が心配そうに高梨を見るけど、
俯いていて、その表情はよく見えない。




「───ごめん、俺ちょっと外出てくる」



そう言い残して、フラフラと立ち上がって教室を出ていく。



「ま、待って!高梨!」



そんな高梨を見て、私は身体が勝手に動いて高梨を追いかけようとした。



「あ、待て佐原!これっ!」



そう言って飯田が投げてきたのは、高梨の鞄。



「薬とか諸々、そん中だ!」



「分かった!」



私が返事をすると、飯田は心配そうに私を見送る。その表情を見てハッとする。





───あれ、私なんかより飯田が行ってくれた方がよかったかも……………??


って、今はそんなことより高梨!!



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