明日も歌う あなたのために
風に揺れる髪から
除く湊くんの顔は
まるで表情のないような顔をしている。
それなのに、
その瞳は確かに涙に揺れていた。
「湊くん………大丈夫?」
私がそう尋ねると、
湊くんはふいっと視線をそらしてしまう。
「何が。てゆーか、何しに来たの?」
やっぱりその声は震えている。
「────風邪ひくよ?」
「ごめんなさい、もう戻ります」
「いいよ、私も待ってるから」
「───何を?」
「───湊くんが…泣き止むのを」
相変わらず
目を合わせてくれない湊くんの
小さな肩が、ピクっと動いた。