多分、姫。

++み と++




―――あら、認。
   そんなことで泣くなんて。


―――弱いわねぇ~。


―――男とは言えないわね。



やめろ……。



―――本当に男の子ですかぁ~?


―――確かめよっか?


―――いいよー(笑)。



や……やめろっっ!!!!!!!!!!!!!



―――ガバッ。


「ハァ……ハァ……。」


右脇にはスヤスヤ眠る一期。
宏喜は今日は、自分の部屋で熟睡。


…夢……か。


またあの夢……。


最近めっきり見なくなったのに……。


―――あの女のせいだ。


あの女が家にいるから……。




いつまで俺は、こんな思いをしなければならないんだ……!!!




いつまで……


俺は、縛られたままなんだ?





< 116 / 201 >

この作品をシェア

pagetop