仁と私のストーリー
価値観…環境…温度差…存在価値…対称的な2人…仁と私のストーリー⑪
けいーちゃんが家に来たことで、仁との喧嘩は一応納まった。
初めから素直に呼べば良かったと反省した。
普段は生活リズムのサイクルが本当に時間に追われている。
身体が疲れていようが食べていく為には容赦しない。
だから会話もほとんどはずまない。
そんな中で日頃思った事や感じた事を感動よく伝えるタイミングも見失っている状態。
特に仁は照れやなのでかしこまって言うとごまかされて雰囲気台無し。
だから、感謝の気持ちや言葉を言えてないから素直になるのがこれまた難しい。
いつも喧嘩の原因になってしまう。

『お前は感謝の気持ちがない💢当たり前と思っとる』
『そんな態度やから俺は腹が立つ💢』

この言葉に私の怒りの火が付く。

「はっ?💢」
「誰が当たり前に思ってんの?💢」
「こっちの気持ちも分からんくせに言うな💢」
「それに仁が私の為にしてくれた事をそんな風に言うたら値打ち下がるやろ?💢」
「そういうふうに言わんといて💢」

『どんな思いでしてあげたかお前は分かってへんでやないか💢』

『はっ?💢』

もう二人は止まらない。

完全に気持ちがすれ違っている。

伝えなきゃ!

その時に感じた気持ちを素直に伝えなきゃっ。

心では分かってる…。

強がりすぎて甘えられない…。

いつからだろう?!
仁の心にすがれなくなったのは…。

仁に言われた事がある。

『良子…何でそんなに弱いんや!もっと強くなれ!!』

強くなれの言葉の意味が理解できず、気持ちだけが強くなってしまった。
完全な破棄違い…。
仁…。

仁も素直にストレートに言葉を使ってよ…。

ひねくれてる事は分かってるよ。
いつまで続くの?
私も仁が言わなくなるまで引かないよ…。

二人の喧嘩の終わりはどこ?

言い合いして解決する答えが出るの?

私達は違う。

何の解決もしないまま疲れきってその場は納まる。
いい大人の喧嘩の仕方じゃない。

一言で言えば大人げない。
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