ようこそ!!青蘭高校へ!!
◆ 太輔・side ◆


神崎から引き離され、森たちに押さえられた。




「どうしたの?何があったの?」




沙良のお母さん、洋子さんが俺の頬を触った。



彼女の心配してる瞳が胸を締め付ける…




「すみません… 何でも… ありません… 」




痛い…




胸が痛い…




「僕は大丈夫ですから、お騒がせしてすみませんでした」

「藤崎、気にしないでくれよ」




苦しい…




…




「じゃあ、沙良 また明日な」


「あ、はい、さよなら」




神崎は沙良の頭を優しく撫でると出て行った。




…





胃が…




「藤崎!!何であんなのことしたの!!」



「うるさい!!何でもないって言ってんだろ!」




痛い…




違う… こんなこと言いたいわけじゃない…



どうしていいかわからない…




…




店内が重い空気になってしまった…




「まぁ… 神崎も帰ったし、俺らも帰ろうか」



森たちが立ち上がった。



「藤、帰ろ」



…




帰れない…




「先に帰ってくれ、これ食べたら帰るから」



ほとんど食べてない…



せっかくの沙良の得意料理。



「そっか、一樹と約束したもんな、ちゃんと食ってから帰れよ」


「じゃあ、沙良ちゃん ご馳走様でした」



森たちは笑顔で帰って行った。




…




食べなきゃ…




痛みに耐えながら ゆっくり口に運ぶ。




気づけば、店内には俺一人…




「太輔君、顔色悪いわよ… 無理しなくていいから残しなさい」



…




「すみません… じゃあ… 残します… 」



「いいのよ、それより本当に大丈夫?」




心配させちゃいけない…




「大丈夫です… 帰ります」




痛みに耐えながら、ゆっくり立ち上がりドアに向かおうとした…




「あ… 」





ズキッーーーーーーーーーーーン…





「ぐっ!!」




ガタガタガタッ!!!




ドサッ!!




「ぐっ… っ!!!」




胃が!!




「太輔君!?」


「藤崎!?」




…





全身に強烈な痛みが襲った。





そのあまりの激痛にその場に倒れ込んでしまった。




< 33 / 72 >

この作品をシェア

pagetop