ようこそ!!青蘭高校へ!!
◆ 太輔・side ◆


とんとん…









「… 太輔君… 起きて… 」




ん… ?




はっ!!




沙良のお母さん!!




やべ!!また寝てしまった!!




「はい、どうぞ~… おかゆよ」



カチャン…




うわぁ… 良い香り…



目の前に置かれたお粥はとても美味しそう。




でも…




「体、痛いかもしれないけど お薬飲むためには食べないとね」



洋子さんが俺をゆっくり起こした。




なんて 優しいんだ…



母とはこんなに優しいものなのか?



「はい、あ~ん」



へ?



「はい、お口開けて~ あ~ん?」



ひぇ~~!!



「あの!大丈夫です!!食べれます!!」



あ~んは、恥ずかしい!!



「そう?じゃあ、食べ終わったら呼んでね」




ぽんぽん…




!!!




うわぁ… 頭 撫でられた!!




「食べたらお薬だからね」









「はい… 」




なぜだろう… 彼女の言うことは聴いてしまう自分がいる。



このお粥もちゃんと全部食べようと思っている自分がいる。




ぱくっ…




「美味し… 」





たまごのお粥。





優しい味。





「俺なんか… これを食べれる資格なんかないのに… 」





でも 俺は、お粥を残すことはできなかった。




< 40 / 72 >

この作品をシェア

pagetop