俺の隣にいろよ。


"きゃぁぁぁぁぁぁぁあ"
"朔夜様抱いてぇ♡


なによ、騒がしいわね。
てか、抱いてって明らかにおかしいでしょう。
私の穏やかな時間を妨害しないでちょうだい。

一瞬視線を声のする方に向け、
また、窓の外を見る。
どうやら廊下の方から悲鳴が聞こえるようね…。
有名人でもいるのかしら。

どんどん、悲鳴は近くなってくる。
まぁ、無視しているけど。

「あ〜ま〜み〜や〜さんっ」

……。

「あれ〜?転校生ってあまみやって名前だよね〜?」

気のせいよね。

「お〜い悠遥ちゃんこの子であってる〜??」

「そーだよー!」

「無視はダメだよ雫ちゃん〜」

そう言って肩をぽん、と叩かれたら
当然振り向かなきゃいけないわけで。
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