消えた同級生
第3章

第1節

第5話

理彩の行方

どれくらい、の時間がたったか、わからないまま、ぼんやりと、理彩は、天井を見つめて、埃を払い、懐中電灯で回りを確認しようとしたら、あれ?懐中電灯がない困ったな、これじゃ、状況が把握できないと、理彩は、携帯電話のライトをつけて、二人を探すことにした、はぁさっきみたいのが、うじゃうじゃいるかと思うと、冷や汗が止まんないわ、そう言って、理彩は、歩き始めた。懐中電灯とは違って、かなり明るいから悪霊は寄り付かないが、バッテリーの消費を心配していた。
元はビルだったから、部屋がいくつかあった、理彩は、ライトをつけたまま、部屋に入り、水分補給をし、椅子に腰かけた、以前は、会議室だったのかかなり広い部屋だった。
何だったのかしら、あの血まみれの悪霊なんか白い軍服みたいのが見えたけど将校かしら、まぁいいか、椅子から立ち上がろうとすると、右の足首に電気が走るような痛みを感じた、ライトで照らすと、擦り傷みたいな所から、電気見たいなものが見えた、足元に落ちていた、コインを拾い上げ、コインを弾き、電気が見えた足首で、蹴り飛ばした瞬間、刹那、閃光を放ち、轟音ともに回りの襲ってきた、大量の悪霊を吹き飛ばした、レールガンが使えたみたいだが、普通の足首に戻っていた、え?今の何?ビルは無事?と言うとライトで確認すると、ひび一つ入っていなかった。
しばらく理彩は、呆然と立ち尽くしていた。
しかし、コインはもっていなかったが、一円玉なら大量にもっていた。
一円玉はアルミでできている為、電気を通しやすいことを思い出した。
私、レールガン使いになった?でもどうして?と自問自答していた。


第6話

同級生の救助

懐中電灯の電池を交換し上層階の捜索をしていた愛美は、何?今の爆発、後一瞬、凄く光が眩しくて、どこかの部屋から聞こえたけど、部屋が多すぎてわかんない!この部屋なんか書類が一杯有るけど、なんか関係あるのかな?とライトをぶら下げて、目を通してみたが手掛かりになりそうなキーワードはなかった。
悪霊に遭遇した時は、懐中電灯を照らすと効果はあったけど、一時的に撃退しただけだもんなぁ、《いけない早く理彩を見つけないと》部屋を飛び出し、理彩の名前を呼んだ、《理彩ー!!凄く光が眩しくてなんか爆発したみたいだけど、大丈夫?いたら返事して理彩ー!!!》しばらくして、かなり遠くから、《愛美無事だったんだね、ごめん、今行くから》と、返事が聞こえた、幼少からずっと一緒の親友の声を聞いて、間違いない理彩だ、生きてた、良かった、と、涙が溢れてきた。
二人は、戦慄の肝試しから解放されたと思い、抱きあった所に、おぞましい数々の悪霊が一斉に襲いかかってきたが、神社の娘の愛美は、お札をばらまき、成仏を執行した、同時に、ありったけの一円玉で、渾身の一撃を放つと、悪霊と、自殺した地縛霊が一斉に成仏したのか、その場に灰になって散った、こうして二人は、救助しあい
ボロボロの身体と精神を支えあって、下層フロアの誠と合流した。

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