サイコパスゲーム
けどこれは、自分で決めたことだ。

昨日、イジメを回避する方法はあった。


あたしはそれを自ら捨てたんだから、イジメられてもしょうがない。


あたしは拳をぎゅっと握りしめ、1歩1歩、歩きはじめた。


足元の砂を踏みしめるようにして進む。

重かった足取りが心なしか軽くなっていく。


校門をくぐって靴箱をみる。

案の定、泥だらけの靴。

中までぎっしり土が詰まっている。

犬か猫の類だろうか、糞の臭いも漂っている始末だ。

固まっていると、頭に硬い感触が当たった。

「今度は...なに?」


恐る恐る振り向くと、満面の笑みを浮かべた舞美ちゃんたちがいた。


その手にはごつごつとした石がいくつも握られている。

「ま、舞美ちゃ」
「あれ?靴、きったな~笑」

あたしの言葉を遮って、緑ちゃんが言う。

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