闇姫
「闇。」

叶が静かに口を開く。

「何?」

私が尋ねると、

「俺、闇が倒れて後悔したんだ。
 もしも、今、闇がここで死んでしまったら
 どうしようって。」

「うん。」

「死ぬ前に俺の気持ちを伝えておけば良かったって。
 俺、闇が好きだ。」


「え?!」


え、まって、今、好きって言った? 

今の私の頭の中は脳内動物園。


「ごめん。聞き間違えかも。もう一回言って。」


私が言うと、


「好きだ。もうこれ以上言わねぇから。」


だって❣叶が照れてる。ヤバイ!可愛い。


「んで、返事は?」


だって。なんて強引。


あ、そっか。叶様だからしょうがないのか。


返事。そんなの決まってんじゃん。

「私も好き。」

私が照れながらいう。


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