ヤンキーやめます!

「おはよう、田中くん」



スクールバッグの持ち手をしっかりと掴みながら挨拶すると、彼は一瞬固まった。



「お、おはよう藤田!」



顔を赤くしながら去っていく彼をにっこりと笑って見送る。



真っ赤なリボンは緩まないようにキッチリしめる。



スカートは膝より少し上くらい。



鎖骨まで伸びたストレートの髪の毛に触れるとさらさらと揺れた。


< 3 / 25 >

この作品をシェア

pagetop