空に星が輝く限り、私はきみを忘れない~Dearest~

5

ミニプラネタリウムを作った翌日。


近くの河原にクラスのみんなで集まって、花火をやった。


「だれか火、持ってる、火?」


「あ、こっちある」


「ロケット花火と打ち上げ花火、どっちからやる?」


「ヘビ花火もやろうぜ!」


「ネズミ花火も忘れんなって」


みんな大声を上げながら、楽しそうにはしゃいでいる。


「もう、男子って馬鹿なんだから」


紗英が苦笑しながら鼻を鳴らす。


「でもその点、涼くんと昴くんはさすがだよね。落ち着いてる」


隣を見ると、大騒ぎをする男子たちとは対照的に、昴と涼くんは線香花火をやっていた。


ていうかこの二人が並んでるとほんとに絵になるなあ。


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