空に星が輝く限り、私はきみを忘れない~Dearest~
「ここが〝星見台〟の中心なんだ」


昴が言った。


「この星空を、梨沙に見せたかった。一年前のあの時の梨沙にも、そして……今の梨沙にも」


「今の、私……?」


「ああ。そうすればきっと、梨沙も考えを変えるんじゃないかってな」


昴は、静かに私を見ていた。


何かを悟ったみたいな目で、私のことをじっと見つめていた。



ああ、その目は。


きっと私の考えていたことを、全て見透かしてしまっているんだ。


どれくらいそうしていただろう。


やがて真っ直ぐに私の目を見据えて、昴が言った。

「だって梨沙」






「――死のうと、してるだろ?」




「……」


その言葉に、私は答えられなかった。


ただきゅっと唇を結んで、スカートのポケットに入っている錠剤を握りしめた。


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