この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。



「きみは、俺の天使なんだ」


きみの、笑顔の裏の真実を知った時、どれだけの孤独を抱えて、必死に隠してきたんだろうって、泣きたくなった。


「一人で孤独に死ぬ事が怖かった俺に、神様はきみという天使を連れてきて、最後に誰かを愛する心をくれた」


最後だなんて言わないで、一緒に生きようよ。

喉まで出かかった言葉は、いつも言葉にならない。

だって、きみは……あの空へと旅立つことを決めてしまっているから。


「棗くんの残りの命……最後の一秒まで、私にくれるのなら……私は、幸せだよ」


だからせめて、私の前からいなくなるのなら。

その時間を……最後の一瞬まで私に下さい。

そうしたら、私はきみの傍で、笑顔を絶やさず、寂しい時は抱きしめてあげる。


きみの望む天使になってみせるよ。

だからどうか……私の中にも、きみの存在を刻みつけて。


本当は傷だらけの……。

傷だらけの天使へ最愛のキスを下さい。


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