Love Birthday‥~約束~

金曜日




朝、重たい瞼を開けて鏡を見ると、誰にも見せられないような情けない顔が私を責めた。


どうして緒方科長に電話なんかかけたんだろう。

会えるわけないってわかってたのに。

緒方科長を困らせるだけだとわかってたのに。


だけど、昨日の私はききわけのいい子にはなれなかった。


緒方科長に愛されたかった。


ううん……

誰かに愛されたかったんだ――。




寂しくて寂しくてどうしようもなかった。


大学を卒業して地元から離れたこの病院に就職してから、私には何でも話せる友達がいなかった。

いつも孤独と隣り合わせでいた。


辛い時、何かに押しつぶされそうになった時、

支えてくれる人なんていなかった。


自分の足で踏ん張ることしか術を知らなかった。







< 24 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop