Love Birthday‥~約束~



「約束する」

「え、なに……?」


俺の言葉を聞き逃した愛実が首を傾げた。


「なんでもない」


もう一度重ねた俺の唇が離れた瞬間、愛実が声を出す。


「なに? 気になるよ……」

「いつか、教えてあげる」



愛実は気にかけた顔をしながらキスをしていたけど、キスが熱くなるにつれて言葉にしなくなった。





いつか、ちゃんと伝えるから。


今は離れた場所で頑張るけど、

いつか必ず……



その時は、もう距離なんて考えなくてもいいんだ。



永遠を誓うんだから。






神様の前で

二人で約束しような。





『永遠に愛します』 って――。










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