ストロベリーパフェ/チョコレートパフェ
そう思うと、さっき胸に突き刺さった言葉が、抜けない棘のようにちくちくと痛んだ。

……誰が告白してきても、惟嘉は毎回振ってるけど。
誰のことも好きにならない、ってことなのかしら? 
それとも好きな人がいるとか? 

気にしたくなくても気になって仕方ない。
でも、惟嘉には聞けないし。

いつもずばずばいう癖に、何故かこのことには臆病な自分がいる。

……はぁーっ。


その週末の日曜日。
私と惟嘉は電車で二時間ほどかかる、隣県の駅前に立っていた。

「……で?お姫様? 
今日は何軒ほど廻られる予定ですか?」

「今日は五軒!」

惟嘉と今日出掛ける約束をしてから、お勧めのお店を調べた。
惟嘉はうんざりした顔をしてるけど……これでも絞りに絞り込んだんだからね! 

「いらっしゃいませ。
二名様ですか?」
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