‐部恋。 Round 02‐
「もらい泣きも
反則だからビンタ。」
『なんでまた急に…。』
潤ちゃんは不思議そうに
私に言う。
「先輩たちがいなくなるのは
もちろん寂しくて
たまらないんだけど、
もうしっかりしなきゃ
いけないの。
助けてもらって
ばっかりだったし、
笑顔で送ってあげたいだけ。
泣いてたら
うまく話せないしね。」
『長川らしいなー。
お前、男らしいっ!!
かっこいい!(笑)』
そう言って健ちゃんは
感心したように
腕を組んで頷いていた。