‐部恋。 Round 02‐
「…悔しい。」

『お前、
 どんな負けず嫌いだよ(笑)』

「―――…。」

『…愛奈?
 お前、勘違いしてるぞ?
 緊張しないわけねぇじゃん。』

そう言って勇介は
私の肩に腕を乗せ、
おでこ同士を触れさせた。


『こうやって傍にいても、
 電話してるときも、
 いつでも緊張してる。』

「――――うん。」


『愛奈といっしょ。』

「――…ゆーすけ。」

『んー?』


「すき。」

『は?どした急に(笑)』

「だってー……。」

『ちょっ、お前っ、
 涙目じゃん!』


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