‐部恋。 Round 02‐

―――――――…


『だから、誰?』

「…だから。後輩だってば。」

部活が終わると
勇介から事情聴取を受けた。

内容は今日の
桜井くんとの件について。


『知り合い?』

「ううん。知らない。」

『ふぅーん。』

「なによー?
 あっ、やきもちだ(笑)?」

『お前が部活中に
 新入生くどいてたんだろ?』

「はっ?あたしが!?」


勇介はケラケラと私を笑う。

そうやって笑う勇介に
少しやきもち妬いてほしいと
思ってしまう私。


私ってワガママか?


『まぁとにかく。
 新入部員も増えたし、
 また変に溜め込むんじゃねぇぞ?』


あ、珍しく優しいお言葉。
思わずニヤけちゃう。


「じゃー、
 一緒にマネージャーやってもらおうかなっ?」

『絶対いや。』

「即答~(笑)。」


とにかくこれからの毎日は
本当に忙しくなるな…。


気合い入れて頑張らなくちゃ。


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