おいしい話には裏がある
『そうだ!梗くんも作りに一緒にいく?楽しいよ。』

「行きたい!おねぇちゃんの絵も見せて?」

『いいよー。大学にたくさん置いてるし、もうすぐ作品展もあるから、見にきてくれたら嬉しいな。』

「パパ、いいよね?」

「ああ。作品展は一緒に行こうか。」

ニコニコ笑顔の梗くんに、理一くんも笑顔になってる。

「桔梗、雪杏ちゃんの大学行くときは、オレがついていってやるぞ。雪杏ちゃん、その時買い物行くか?」

昴が会話に入ってきた。

確か、画材の買い物ついてきてもらう予定だったな。

『うんっ!昴、ありがとう。助かります。』

「いえいえ。雪杏ちゃんとデートだ!」

「昴くん、ボクもいるんだからね!ボクとデートだよ。」

「はいはい。しばらくデートなんてしてないんだから、デート気分位味あわせろよー。」

昴がふざけるから、梗くんがプクッとふくれてる。

ほっぺぷにぷにしたい!

『梗くん、私クレープ食べたいな。一緒に食べてくれる?』

「うんっ!楽しみだなぁ。」

本当に可愛く笑うから、私もとっても楽しみだ。

「昴、覚えとけよ。」

あーくんがボソッと何か言ってたけど、私は気にもとめなかった。
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