おいしい話には裏がある
「何言ってんだ!瀬戸に決まってんだろ!」

炎が凄んでます。

「いや、瀬戸でも加賀でもないかもですよ?」

意地悪い顔して、咲里が一言突っ込みます。

「はぁ?!大学かっ?誰かいるのか?」

「雪杏っ、好きなやついないって言ってたよな?」

もう、あーくんも旭日も怖い。

「選択肢はお二人だけじゃないってことですよ?」

咲里さん、これ以上挑発しないで~!

「よしっ。大学行くぞ。」

『はっ?あーくん?』

「確認…じゃなくて見学だ、見学!」

何の?!

ノリノリの若頭二人。

笑いを隠さない側近達。

咲里の面白がってるニヤケ顔。

かなり困って焦ってる私。

『大学来たら二人ともモデルにするよっ!』

さすがにイヤでしょ。

「「いいぞ。」」

いいんかーいっ!

まぁ、描きたい身体ではあったので、強くダメとは言えなくなってしまった。

私のバカ。

「さっ、行くぞ。」

ウキウキしないで、旭日さん…。

引きづられていく私の可哀想な姿を横目に、楽しそうに歩く側近達と咲里。

もう、こうなったら真冬だけど、上半身脱がしてやる!

開き直った私でした。
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