お前なんて好きじゃねぇし。
こうなりたいわけじゃない
まさかみっくんと同じ学校に通ってたなんてびっくりだなぁ。
久しぶりにアルバム見てみたら、けっこう顔変わってて、でもなんとなく面影はあった。
懐かしくてお母さんと2人で思い出話に花を咲かせた。
昔は私の方が背も高かったのに、いまでは見上げるほどになってた。
時の流れを感じたけど、みっくんの優しい声や笑顔は変わらず残ってて嬉しかったな。
みっくんのことを思い浮かべながら学校までの道を歩く。
まだ夏の暑さが残っていて、ジメジメしている。
歩くだけでまだ汗が噴き出してしまう。
手でパタパタ扇いでもほとんど効果はない。
「よう、ゴリラ。
朝からウホウホしてんな」
「は?何言ってんの?」
いきなり肩を叩かれて振り返ったら意味不明な由良。
こいつは理解できないことが多々ある。
いつもとりあえず意味が分からない。