ワンコ時々オオカミ
「じゃあ置きスーツ にでもしてください」と本郷に微笑む。

「わかりました。姫がそう言うなら」と少し赤くなりながらソファーの横に置いてカウンターに行ってコーヒーを淹れる準備を始めた。

「彼女の名前が静華(シズカ)って言うの源義経って言う歴史上の人物いますよね?」

「あー」

「義経の側に静御前っていましたよね」

「もしかしてそこから?」

「もしかしなくてもそこからです。安易な発想でしょ」とにっこり

「そうですね」と梓もにっこり

「私は世が世なら本当の姫らしいのでいつの間にかこんなあだ名が」

「へ〜そうなんだってなんで疑問に思っているのがわかったんだ?」

「頭の上に『?』がたくさん飛んでたから」と梓の頭の上を指差す。

「えっ?」と梓は頭の上を手で扇ぐ。
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