離婚前提策略婚。【改訂版】
「…龍成?」

「悪い。今そんな気分じゃない」


上からキスをしようとしてきた悠香。俺は顔を背けてそれを拒んだ。
 

「気分じゃない?珍しい…。じゃあ舐めてあげるね」


悠香は可愛らしくにこっと笑い、俺のベルトを外し始める。


「おい、いつからそんなハレンチな女になった」

「はあ?龍成が前に言ったんじゃん。舐めてる時の悠香の顔が好きだよって」

「記憶にないんだけど」

「──んもう、ひどいじゃないっ!そんなにわたしとしたくないの?!」

「や、悠香とっていうかそういう気分じゃないんだよ」

「じゃあどんな気分なの?!せっかく二人でまったりできるのに!明日はわたし仕事なんだからね!」


…どんな気分…。

俺自身わかんねぇわ。
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