その唇で甘いキスをして…
そんな時、カオルに変化が現れた。

「俺、身体が始めて反応したかも。」

カオルの身体を変えたのはアタシじゃなくて
カオルに仕事を依頼した年上の人だった。

確かにね、綺麗だった。

色っぽかったし、エロかったし…

胸なんかも大きくて…

カオルは彼女の体に魅せられてしまった。

アタシはハルさんのモノなのに
ハルさんさえいれば良かったのに…

カオルを手放したくなかった。

だからカオルに少しだけ意地悪するつもりだった。

それだけだったのにカオルは簡単にその気になって…

アタシにあんなキスをした。

まるで繋がってるときにするみたいな
熱のこもったキスをアタシに容赦なく…

まるで一番してはいけない事をしてるみたいに

本能的でものすごくいやらしくて

それでいて神聖な…
そんなキスだけでカオルはアタシを濡らした。

アタシはそのキスだけで大きな罪を背負ったみたいに後悔した。

ハルさんの顔をまともに見られなかった。

泣いて謝るとハルさんは言った。

「バカだな。言わなきゃよかったのに…

お前は嘘をつけないとこが残酷だ。」

そう言ってアタシを抱きしめた。

ハルさんはそのまま家を出てどこかに行った。

そして帰ってくるとアタシを獣みたいに抱いた。

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