似た者同士。



「なあなあお母さん?」

「なあにどーしたん?」

「お隣の男の子どんな子やろ?」

「さーなー、お母さんも会ったことないねん」

「そうなん?お母さんの知らん人かあ」

「あ、でもおじさんとおばさんはめっちゃ優しい人やでー」

「へーえ」

「ほな行くで?」

そう行ってお母さんはインターホンを押す。

どんな家族が出てくるんだろうか。

ドキドキしていたことを、今でもよく覚えてる。


「はーい!・・・あらぁ~河合さん!ご無沙汰してます~」

「ど~も~酒井さん、ご無沙汰です~」

「うちの子ねー、お隣にどんなお姉ちゃんが来るのかなーって、
 すっごく楽しみにしてるんですよ~、あ、入って入って!」

「お邪魔します~」

「・・・お・・・邪魔します・・・?」


お母さんに続いてお隣さんちに入ると、
そこには私より少し背が低い男の子がいた。

それが魁人。


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