似た者同士。
いよいよ文化祭が一週間後に迫った土曜日。
私は部屋にこもって装飾用の小物づくりをしていた。
朝ごはんも昼ごはんも食べずに部屋にこもる私を
心配したのだろう。
部屋の外から声がする。
「紗友莉?ごはんくらい食べなさい。
体がもたないわよ?」
「・・・ないの・・・」
「え??」
「時間がないの!!邪魔しないで!!!」
私はそう叫んで我に返った。
何てこと言っちゃたんだろう・・・。
お母さんは、心配してくれたのに・・・。