JUN-AI 〜身がわりラバーズ〜
「ただ実際、そのビジュアルは千景を思わせたから…
その心を癒す事が、どこか罪滅ぼしみたいにも思えたりしたけど…

でもすぐに、憧子さんに共感して。
だんだん戦友みたいに思えて。
色んな事に救われて。

今は心からっ、……

っ、支えたいと思ってる」



支えたい…

私が違う顔だったとしても、そう思ってくれただろうか。


けどそんな事は…
顔の事なんかは、もうどうでもいい気がした。


私だって、一真を愛しながらも響を支えたいと思ってて…
その気持ちはよくわかる。



なにより。

身代わりでもなんでも、私の方が救われて…
支えられて、助けられて来たのは事実なのだから。


今日のデートから遡って、そんな日々が頭を巡る…



そして改めて、気持ちの覚醒を実感した。




ごめんね…

だけどやっぱり、響が好き。




「ありがとう…

私も響を、心から支えたいと思ってる」


「っっ…

ありがとうっ、憧子さんっ…」

その言葉と同時。


その腕の中に、ぎゅううと苦しいほど閉じ込められる。



今まで当たり前のようにされて来た事なのに…

それが、やけに嬉しくて仕方なかった。





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