ダーリンはお兄ちゃん!
3.年末
年末になりました。
お兄ちゃんが熱を出したら模様です
そんなの、そんなの、
私が看病しなくちゃ!!




ということでままの反対を押しのけて
お兄ちゃんの部屋に入った私。
お兄ちゃん、しんどそう・・・
おでこがあついよ

「真希・・・?」
「お、お兄ちゃん!
大丈夫?しんどいの?」
「そんなことないよ、
真希にうつしたらダメだから
自分の部屋に行けよな」

そう言うけど、
はぁはぁ言ってるし、咳も出てるよ

好きな人のしんどいところを見ると
ずっと一緒にいてあげたいと思う
普通のこと・・・だよね?


「ま・・・き・・・」


はわわわわわわッッ
お兄ちゃんが私の手!
握ってるよ!!

「真希の手、冷たい
きもち・・・い」

「う、う、ぁ、お兄ちゃん、
真希冷たいよ!いっぱいどうぞ!!」

もうテンパって
自分で何言ってんのか分かんないよ
ダメだ、体が熱くなる
お兄ちゃんに触れていたら
熱くなる

「あ、れ?
真希熱くなっ」
「気のせいだよ!
お兄ちゃんが熱いからだよ!」

思わず遮る


何でそんなに甘えた目で私を見るの?

いつもそんな目しないじゃない

「そっか・・・
もうちょっとだけ握らせて」

「・・・いいよ」


ダメだなんて言えるわけない

お兄ちゃんが好きなのに




お兄ちゃんは今日もずるい。
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