ラブ×コントロール

密室



秋も終わりになる頃。


桜川高では、その日体育祭が終わり片づけが進んでいた。


すっかり先生にコンビにされてしまった私とカイは、体育委員にされてしまい、片づけに追われていた。


「はぁ~何でこんな事にっ」


用具を体育倉庫に運びながら私は呟く。


「ぶつぶつ言ってねーでほらっ、この用具もそこの棚に乗せろっ」


「はぁっ?何でカイに命令されなきゃいけないのよっ」


「うるせっ、俺様は部活があるんだよっ」


「あ~そっ」


「なぁ、このマット危なくね?もっと奥に置いておこうぜっ、あっち持てよ?」


「えっ?うん、そうだね」


カイに言われて、私達は入り口前に置いてあったマットを奥の他のマットが置いてある所に移動することに。


すると、入り口の方から声が聞こえてきた。


「よし、これでもう終わりだろ?」


ガシャン。



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