ラブ×コントロール


「よいしょっと~」


すると、カイは跳び箱の上に座り始めた。


私もとりあえず座ろうと、マットの方に歩くと、


「イタッ!!」


さっき置きっぱなしにしたマットに私はつまづき、膝をついてしまった。


「いったぁ~!」


「何してんだよっ、どんくせーなっ」


カイがそう言いながら私の方に近づいてくる。


…と思ったら


「った!!」


「あんたもかいっ!」


カイもつまづき、私は思わず突っ込む。


「バカやろ~俺の大事な足にまた何かあったらどうするんだよっ」


「はっ!?私のせいっ?」


カイの言葉にムカついて、私は手をマットに叩きつけようとする。


バシッ!


「いってぇ~っ!」


「えっ?あっ…ゴメン!カイの手があるの見えなくてっ」


「おまえなぁ~っ」


「ゴメンって~ほら、薄暗くてよく見えないしっ」


「ったくよ~」



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