ラブ×コントロール


次の日、教室へ入ると絵美の姿はまだなかった。


授業が始まるギリギリになってようやく絵美が入ってきた。


「おはよ〜宇美、ヤバイ遅刻するかと思った」


「絵美珍しく遅かったから心配したよっ」


「ゴメンね~ちょっと眠れなくて、寝坊したぁ」


「えっ?眠れなくてって?」


キーンコーン♪


「さぁ、みんな席につけよっ」


「あっヤバ…」


私の質問はチャイムでかき消され、私達は席につくことに。


絵美眠れなかったって、もしかして…。


そして授業終わりの休憩時間、心配になった私は絵美の席に向かった。


「絵美ちょっと来てっ」


「えっ?何宇美~」


私は廊下に絵美を連れ出した。


「ねぇ、絵美眠れなかったって言ってたからその…」


「あ~うん、宇美にはお昼にゆっくり話そうと思ったんだけど…実は…ね?」


「うん…?」


絵美の言葉に私は息を飲んだ。



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