ラブ×コントロール
love Control

優しい人



そして、私が水内くんの家に行き始めて二週間がたった。


あれから、水内くんとは普通に話してはいるけど、私は心のどっかで水内くんに対してどうしたらいいのか分からずにいた。


別に疲れてるつもりはないけど、何だか最近体がボーッとしたり…。


ピピーッ!!


今日の体育は男女共にバスケをすることに。


試合の順番待ちで、隅に座っていた私は少しボーッとしていた。


その時…


「危な―いっ!!」


「…えっ?」


バンッ!!


「宇美っ!大丈夫っ!?」


意識がもうろうとする…。


あれ?私倒れたのかな…?


ボール当たったのかな?


頭が…


すると、私を呼ぶ声がした。


「おいっ!宇美っ!」


……誰?


誰かが呼んでる…。


この声って…


すると、そのまま体を持ち上げられた気がした。


でも、私は気が遠くなっていた。



< 197 / 364 >

この作品をシェア

pagetop