ラブ×コントロール

インテリな男



ある日のホームルーム。


「よし、学級委員長から話がある、水内っ、後頼む」


「はいっ」


先生に言われ、学級委員長の水内くんが席を立ち前に出た。


水内くんは学年一の成績優秀者で、学級委員長も務めている。


メガネをかけた、サラサラヘアのいかにもインテリな男子だ。


まぁ優しそうに見えるけど…ちゃんと話した事はないなぁ。


頬杖をつきながら私が前を見ていると、水内くんが話始める。


「え~皆さん、毎年恒例の図書館の片付けですが、学級委員と一緒にやってくれる人をクラスから一人ずつ選出してもらってます」


「え~っ!?またあれかよっ」


「面倒らしいよ~あれ~」


クラスからそんな声が飛びかう。


確かうちの高校は図書館というのが別館にあって、伝統を大事にしている校長が毎年春に図書館の片付けを先生と生徒にお願いしているらしい。


一つの行事らしいけど、けっこう広いし大変らしいからみんな嫌がるんだよね。



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