ラブ×コントロール


するとカイは口元を緩ませながら、いつもの笑顔で口を開いた。


「バーカッ!俺はやる時はやるんだよっ」


なっ!?
何言ってんのコイツ…!


それじゃ否定してるのか、してないのか分かんないわよっ!?


私は一気に眉間にシワを寄せながらカイを睨むと、カイもこっちに気づき目が合った。


けど、カイはそのままニヤッとしながらどや顔をして席に向かっていった。


何なのアイツ!
わけわかんないっ。


はぁ―
今日一日続くよ、これ…。


頭を抱えながら、私もとりあえず席に着くことに。


ふと私は水内くんを見た。


水内くんは騒ぎに動じず、ただ席で背を向けたまま本を読んでいた。


キーンコーン♪


そして休み時間。


絵美が笑顔で私の席に寄ってきた。


「ひ~めっ」


「やめてよ、その呼び名っ」


「へへっ、ゴメンゴメン!でも凄かったよ昨日の本道はっ」



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