ラブ×コントロール

頑張るから



そして、水内くんの家に行き始めて1ヶ月が経った頃。


夕飯を食べた後、私はるりちゃんとまりちゃんとテレビを見ていた。


テレビでは、プロ野球中継が映っていた。


「るりちゃん、野球好き?つまんなかったら違うの回そうか?」


「ううん、いいよ~このままで」


「そう?」


すると、るりちゃんが不思議そうな顔でブラウン管を食い入るようにして見ていた。


「るりちゃん、どうかした?」


「うん宇美お姉ちゃん、この人がピッチャー?」


テレビの中を指差しながらるりちゃんが聞いてきた。


「うん、そうだけど…るりちゃんよく知ってるね?よく野球見るの?」


「ううん、お兄ちゃんに教えてもらったの」


「水内くんに?そうなんだ」


すると、るりちゃんが私をじっと見てきた。


「お姉ちゃんはこの人の事が好きなの?」



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