ラブ×コントロール


なんて…
思い浮かぶのはたった一人だけ、


カイは私にウィニングボールをくれるって言った。


別にその為だけじゃないと思うけど、いつも練習頑張ってる。


私はカイの為に何か頑張ってあげてるの…?


ーー


そして、今日が水内くんの家に行く最後の日。


玄関で、るりちゃんとまりちゃんとお別れの挨拶をしていた。


「宇美お姉ちゃん、また絶対遊びに来てねっ」


「来てね~」


「うんっ、きっとまた来るよ!るりちゃんもまりちゃんも元気でね?」


すると、るりちゃんが私に近づいて耳元で囁く。


「お姉ちゃんも頑張ってねっ」


「えっ?うん…」


「じゃあ、咲原さん駅まで送ってくよ」


「うん、ありがと」


るりちゃん達に手を振って別れると、私は水内くんと二人で駅まで歩く。



< 213 / 364 >

この作品をシェア

pagetop