一匹少女が落ちるまで
「はぁ?雨宮?」
「桜庭くん、どうしたんだろう。なんで雨宮さんと同じ班なの?」
クラス中が、ざわざわとそう口々に話す。
学年1人気者の彼と私が同じ班だなんて、おかしいのは私の方が分かっている。
「理央、どうしたんだよ」
理央とよく一緒にいるバスケ部の人たちが理央の席に集まる。
「せっかく城ヶ崎さんが誘ってくれたのにさ…」
「それに、赤羽と同じってどいうこと?」
みんなに囲まれている彼が今どんな顔をしているのかわからない。
「…雨宮はないでしょ」
誰かがそう呟いた時だった。