いなくてもいい私が、いたあなた
預かる事にしたものの…。

どうすればいいものか…。

もう! 何で間違えて私の靴箱に入れるのよ!!

私も何で堀尾さんが言ってた事を聞こえただけなのに覚えてるのよ!!!

っていうか、何で名前書いてないのよ!!

差出人!!!

書いてたら…書いてたら…って…どうにも出来ないか…。

一体これからどうすればいいのよ…。

「堀尾」

「福永くん」

「あのさ、英語で分からない所があって。
教えて欲しいんだけど」

「私が? 福永くんよりも…成績悪いのに?」

「英語は俺より良いだろ」

「そうだっけ?」

「そうだよ」

「どこが…分からないの?」

「それが…」

絶対に嘘だね。

前のテストの時、福永くんは英語100点でクラスのみんなが盛り上がってたもん。

嘘ついてまで堀尾さんに英語を教えてもらう…。

福永くんって、堀尾さんが好きなんだろうね…。


好き…。
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