いなくてもいい私が、いたあなた
でも…

誰も気づかなかった…。


気づかず…。


『奈々子先生ー。鬼ごっこしようー』

『いいわよー』

『勇太くんは和可子先生と遊ぼうねー』

『やーだーねー』

また私…忘れられちゃった…。


両親だけじゃないんだ…。

奈々子先生も…。

他の先生も…。

学童の友達も…。


私は居なくてもいい存在なんだ…。

私は…誰にとっても


居なくてもいい存在だったんだ…。
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