嫌い、嫌い、好き。
「誰がよ!!」
北条はひとしきり笑ったあと、日誌にむかい手を動かしだした。
今のは北条の優しさだ。たぶん。
「そういえば昨日は無事に帰れたのか?」
「うん。あのあとすぐにお母さんが迎えに来てくれたから」
「………そっか」
なんか今、えらく間があった。
表情もなんだか暗い。
「ほっ、北条??」
「…ん?」
「なにかあった?」
「ううん。なんでもない」
先ほどの顔から一変して、いつもの優しい笑顔に戻る。
まるでさっきのが嘘みたいに。