好きな人は幼馴染み ー短編集ー
着替えて外に出ると
門の所に寄りかかって
先輩が待っていた。


遠目から見ると英輔が待ってるみたい。
先輩も夕日をバックに絵になる事。


英輔は黒髪サラサラだけど
先輩は英輔よりも短髪で少し茶色い。


そんな事を考えてたら
可笑しくなって
フッと笑ってしまった。


私って、悔しいけど
つくづく英輔が基準なのね…


いつだって私は英輔と比べてきた。


あんな完璧に限りなく近い男と
勝手に比べられ
勝手にに切り捨てられてきた
男たちはたまらないかもね。



私の声に気が付いた先輩が顔を上げて
フッと笑い返してきた。


恋愛感情が無くても
ドキッとするほどカッコいい


うん、英輔並みの威力ね。


「ナツミ、来たか…
じゃ、帰るぞ。送ってく……」


と、言ってゆっくり歩き出したので


「あっ、はい」


私も先輩の横について歩いた。


先輩はずっと無言で…
気が付いたら自宅のマンションの前まで来ていた。



「先輩、あの、話って何ですか?」
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