～闇を抱えた最強総長～

～玲央の過去～

～玲央の過去～


当時僕は小5だった。その時は、お父さん、お母さんと３人暮らしで、普通に幸せだった。僕の家庭が狂い始めたのは、突然のことだったんだ。


ある日、お母さんと僕で、お父さんの帰りを待ってた。


その時、1本の電話が鳴った。


電話の内容はよくわからないけど、お父さんが“死んだ”。ということは子供の僕でも分かったんだ。


僕は頭が真っ白になり、気づけば病院にいた。目の前には、白い布が被せられたお父さんと、泣き崩れているお母さんの姿。

僕は何もできず、ただ突っ立っていた。


あの時、お母さんの支えになってあげればあんなことにはならなかったのかな...


それからというもの、優しかったお母さんは、男癖が悪くなり、毎晩のように違う男と寝ていた。朝になると、机の上に5000円が置いてあるだけ。


でも僕は、優しかったお母さんがいつか戻ってきてくれる。と信じて、毎日を過ごしてきたんだ。


でもその希望でさえ踏みにじられたんだ。