星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
プロローグ
もしも空に喩えるなら。



星一つない深い深い暗黒。それが私の空で。

果てしないその闇は、小さくささやかな夢も希望も見出ださせる隙はなく、この夜にひとりきりの私を苦しめた。





あの日、一条の星の光が射し込むまでは─





あの時私に降り注いだその星彩は、ヴィーナスよりも先んじて、ポラリスよりもたゆまず、シリウスよりも鮮やかに私を照らしてくれた。

温かなそれは私を抱き、私に未来があることを教えてくれた。

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