キミノテノヒラノウエ。
腹が痛いのが続いたので、ちょっと自分で、CTをとるようにしたら、

腹膜炎寸前で、放射線の技師から松田先生に連絡が行き、

松田先生におこられた。

もう、手術するしかない。

「やっぱり痛いのは気のせいじゃなかった。」と呟くと、

「アホウ。鈍いにもほどがある。」と緊急オペの準備の連絡をしている。

家族を呼ぶように言われたけど、てまりがいい。

もし、オオゴトになっても、てまりがそばに居てくれればそれでいい。

そう思った俺は、やっぱりてまりに惚れていると

ちょっと思う。


連絡を入れると、慌ててやって来て、

ポロポロ涙を落とすてまりをぎゅうと抱きしめる。

誰が見ていても、構わない。

もう、離せない。

上司に紹介し、後でじきに結婚する。と言っておこう。

年下すぎるとか

言いたいヤツには言わせておけ。

俺は真っ直ぐなてまりにゾッコンなのだから…




必ず、俺のそばに置いておきたい。

そう強く思って、

深くくちづける。

てまりは驚いた顔をしたけれど…

俺の気持ちを受け入れてくれたような気がした。




< 91 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop